MAYO-A
安全データシート
1. 化学品及び会社情報
化学品の名称 :
製品名称 : MAYO-A
製品番号(SDS NO) : 20151214_M-1
推奨用途及び使用上の制限
推奨用途 : 床用下地調整、補修材
供給者情報詳細
供給者 : 株式会社 ORION ENTERPRISE
住所 : 〒158-0091 東京都世田谷区中町4-6-11
電話番号 : 03-3701-3712
FAX番号 : 03-6809-7413
2. 危険有害性の要約
製品のGHS分類、ラベル要素
GHS分類
健康に対する有害性
皮膚腐食性及び刺激性:区分 1
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性:区分 1
発がん性:区分 1A
特定標的臓器毒性(単回ばく露):区分 1
特定標的臓器毒性(単回ばく露):区分 2
特定標的臓器毒性(単回ばく露):区分 3(気道刺激性)
特定標的臓器毒性(反復ばく露):区分 1
特定標的臓器毒性(反復ばく露):区分 2
吸引性呼吸器有害性:区分 1
(注)記載なきGHS分類区分:該当せず/分類対象外/区分外/分類できない
GHSラベル要素
注意喚起語:危険
危険有害性情報
重篤な皮膚の薬傷及び眼の損傷
重篤な眼の損傷
発がんのおそれ
臓器の障害
呼吸器への刺激のおそれ
長期にわたる、又は反復ばく露による臓器の障害
飲み込んで気道に侵入すると生命に危険のおそれ
3. 組成及び成分情報
単一製品・混合物の区別 :
混合物
成分名 | 含有量(%) | CAS No. | 化審法番号 |
---|---|---|---|
酸化カルシウム | < 28.0 | 1305-78-8 | 1-189 |
酸化アルミニウム | < 28.2 | 1344-28-1 | 1-23 |
クオーツ | < 18.0 | 14808-60-7 | 1-548 |
酸化マグネシウム | < 3.3 | 1309-48-4 | 1-465 |
赤酸化鉄 | < 2.0 | 1309-37-1 | 1-357 |
酸化カリウム | < 0.8 | 12136-45-7 | 9-2423 |
酸化ナトリウム | < 0.5 | 1313-59-3 | 1-495 |
炭酸カルシウム | ≧29.3 | 471-34-1 | 1-122 |
アクリル酸エステル/メタクリル酸エステル共重合体樹脂粉末 | 6.4 - 7.2 | - | - |
非公開成分 | 0.6 - 1.4 | - | - |
無定形シリカ | 0.1 - 0.2 | - | - |
二酸化ケイ素(無水) | ≧17.6 | 7631-86-9 | 1-548 |
危険有害成分
安衛法「通知すべき有害物」該当成分
酸化カルシウム , 酸化アルミニウム , クオーツ , 赤酸化鉄 , 二酸化ケイ素(無水)
4. 応急措置
応急措置の記述
吸入した場合
空気の新鮮な場所に移し、呼吸しやすい姿勢で休息させること。
気分が悪いときは医師に連絡すること。
皮膚(又は髪)に付着した場合
直ちに汚染された衣類を全て脱ぐこと。皮膚を流水/シャワーで洗うこと。
皮膚刺激が生じた場合:医師の診断/手当てを受けること。
眼に入った場合
水で数分間注意深く洗うこと。コンタクトレンズを着用していて容易に外せる場合は外すこと。その後
も洗浄を続けること。
眼の刺激が続く場合:医師の診断/手当てを受けること。
飲み込んだ場合
口をすすぐこと。無理に吐かせないこと。
直ちに医師に連絡すること。
5. 火災時の措置
消火剤
適切な消火剤
周辺設備に適した消火剤を使用する。
6. 漏出時の措置
人体に対する注意事項、保護具及び緊急時措置
区域より退避させる。
関係者以外は近づけない。
適切な保護具を着用する。
環境に対する注意事項
漏れ出した物質の下水、排水溝、低地への流出を防止する。
粉じんが飛散しないようにする。
封じ込め及び浄化の方法及び機材
掃き集めて、容器に回収する。
回収物はラベルを貼って密閉容器に保管する。
7. 取扱い及び保管上の注意
取扱い
技術的対策
(取扱者のばく露防止)
粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーを吸入しないこと。
安全取扱注意事項
屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。
保護手袋、保護衣又は保護面を着用すること。
保護眼鏡/保護面を着用すること。
指定された個人用保護具を使用すること。
調合、塗布作業場にロープを張るなどして関係者以外の立ち入りを禁止すること。
配合禁忌等、安全な保管条件
適切な保管条件
換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。
8. ばく露防止及び保護措置
管理指標
管理濃度データなし
許容濃度
(酸化カルシウム)
ACGIH(1990) TWA: 2mg/m3 (上気道刺激)
(赤酸化鉄)
ACGIH(2005) TWA: 5mg/m3(R) (じん肺)
(酸化マグネシウム)
ACGIH(2000) TWA: 10mg/m3(I) (上気道刺激; 金属ヒューム熱)
(酸化アルミニウム)
ACGIH(2007) TWA: (非溶性化合物) 1mg-Al/m3(R) (じん肺症、下気道刺激、神経毒)
(クオーツ)
ACGIH(2009) TWA: 0.025mg/m3(R) (肺繊維症; 肺がん)
衛生対策
取扱い後は汚染個所をよく洗うこと。
この製品を使用するときに、飲食又は喫煙をしないこと。
汚染された衣類を再使用する場合には洗濯をすること。
9. 物理的及び化学的性質
基本的な物理的及び化学的性質に関する情報
物理的状態
形状 : 固体(粉末)
色 : 灰色
臭い : 無臭
10. 安定性及び反応性
化学的安定性
通常の保管条件/取扱い条件において安定である。
11. 有害性情報
毒性学的影響に関する情報
急性毒性
急性毒性(経口)
[日本公表根拠データ]
(酸化カルシウム)
mouse LD50 =3059 mg/kg (RTECS, 2004)
局所効果
皮膚腐食性・刺激性
[日本公表根拠データ]
(酸化カルシウム)
腐食性 (ICSC, 1997)
(赤酸化鉄)
ヒト 中等度の刺激性 (ICSC(J), 2004et al)
眼に対する重篤な損傷・刺激性
[日本公表根拠データ]
(酸化カルシウム)
腐食性 (ICSC, 1997)
(赤酸化鉄)
ヒト 腐食性 (IUCLID, 2000)
感作性データなし
生殖細胞変異原性データなし
発がん性
[日本公表根拠データ]
(クオーツ)
IARC (68, 1997) Gr.1 et al
(赤酸化鉄)
IARC-Gr.3 : ヒトに対する発がん性については分類できない
(クオーツ)
IARC-Gr.1 : ヒトに対して発がん性がある
(二酸化ケイ素(無水))
IARC-Gr.3 : ヒトに対する発がん性については分類できない
(酸化アルミニウム)
ACGIH-A4(2007) : ヒト発がん性因子として分類できない
(赤酸化鉄)
ACGIH-A4(2005) : ヒト発がん性因子として分類できない
(酸化マグネシウム)
ACGIH-A4(2000) : ヒト発がん性因子として分類できない
(クオーツ)
ACGIH-A2(2009) : ヒト発がん性の疑いがある
(クオーツ)
日本産衛学会-1:人に発がん性があると判断できる物質
催奇形性データなし
生殖毒性データなし
短期ばく露による即時影響、長期ばく露による遅延/慢性影響
特定標的臓器毒性
特定標的臓器毒性(単回ばく露)
[区分1]
[日本公表根拠データ]
(酸化カルシウム) 呼吸器系 ( HSDB, 2005 )
(クオーツ) 呼吸器系 ( SITTIG 4th, 2002 )
[区分2]
[日本公表根拠データ]
(酸化カルシウム) 全身毒性、消化器 ( HSDB, 2005 )
[区分3(気道刺激性)]
[日本公表根拠データ]
(酸化アルミニウム) 気道刺激性 ( ICSC, 2000 )
(赤酸化鉄) 気道刺激性 ( ICSC(J), 2004; IUCLID, 2000 )
特定標的臓器毒性(反復ばく露)
[区分1]
[日本公表根拠データ]
(酸化カルシウム) 呼吸器系 ( ACGIH, 2001 )
(酸化アルミニウム) 肺;吸入 ( EHC, 1997 )
(クオーツ) 呼吸器系、腎臓 ( ACGIH, 2005 )
(赤酸化鉄) 呼吸器系 ( ACGIH, 2001 )
吸引性呼吸器有害性
[区分1]
[日本公表根拠データ]
(酸化カルシウム) cat.1; HSDB, 2005
12. 環境影響情報
生態毒性
水生毒性
水生毒性(急性) 成分データ
[日本公表根拠データ]
(酸化カルシウム)
魚類(コイ) LC50=1070mg/L/96hr (IUCLID, 2000)
水溶解度
(酸化カリウム)
反応する (ICSC, 2006)
(酸化カルシウム)
0.12 g/100 ml (HSDB, 2004)
(赤酸化鉄)
溶けない (ICSC, 2004)
(酸化マグネシウム)
溶けにくい (ICSC, 2010)
(酸化ナトリウム)
反応する (ICSC, 2006)
(酸化アルミニウム)
溶けない (ICSC, 2000)
(クオーツ)
溶けない (ICSC, 2010)
(炭酸カルシウム)
非常に溶けにくい (14 mg/l , 25 C) (ICSC, 2012)
残留性・分解性データなし
生体蓄積性データなし
土壌中の移動性データなし
オゾン層破壊物質データなし
13. 廃棄上の注意
廃棄物の処理方法
内容物/容器を地方/国の規則に従って廃棄すること。
14. 輸送上の注意
国連番号、国連分類
国連番号に該当しない
バルク輸送におけるMARPOL条約附属書II 改訂有害液体物質及びIBCコード
有害でない物質(OS類)
炭酸カルシウム
15. 適用法令
当該製品に特有の安全、健康及び環境に関する規則/法令
毒物及び劇物取締法に該当しない。
労働安全衛生法
有機溶剤等に該当しない製品
粉じん障害防止規則(令19号)
クオーツ
名称通知危険/有害物(第57条の2、令第18条の2別表9)
酸化アルミニウム(区分内番号189); 酸化カルシウム(区分内番号190); 赤酸化鉄(区分内番号192); クオーツ(区分内番号312); 二酸化ケイ素(無水)(区分内番号312)
化学物質管理促進(PRTR)法に該当しない。
消防法
届出を要する消防活動阻害物質
生石灰(酸化カルシウム含有量 80%以上)(届出数量 500kg)
化審法に該当しない。
じん肺法
二酸化ケイ素(無水); 酸化アルミニウム; クオーツ
水質汚濁防止法
指定物質
酸化アルミニウム
法令番号 44
赤酸化鉄
法令番号 52
16. その他の情報
参考文献
Globally Harmonized System of classification and labelling of chemicals, (5th ed., 2013), UN
Recommendations on the TRANSPORT OF DANGEROUS GOODS 18th edit., 2013 UN
Classification, labelling and packaging of substances and mixtures (table3-1 ECNO6182012)
2012 EMERGENCY RESPONSE GUIDEBOOK(US DOT)
2015 TLVs and BEIs. (ACGIH)
http://monographs.iarc.fr/ENG/Classification/index.php
JIS Z 7253 (2012年)
JIS Z 7252 (2014年)
2015 許容濃度等の勧告 (日本産業衛生学会)
Supplier's data/information
GESTIS-Stoffdatenbank
責任の限定について
本記載内容は、現時点で入手できる資料、情報データに基づいて作成しており、新しい知見によって改訂される事があります。
また、注意事項は通常の取扱いを対象としたものであって、特殊な取扱いの場合には十分な安全対策を実施の上でご利用ください。
ここに記載したGHS分類区分の算定根拠は現時点における日本公表データです。